カタカナのトの字に一の置きようで
昔の人の言葉に「カタカナのトの字に 一の置きようで 上になったり 下になったり」
という言葉があります。
カタカナのトの字に一を下の方に置くと上等の上の字になります。反対にトの字に一を
上の方に置くと下等になります。
一の字は、心の置き場所です。自分の心を下に置くとは、オレが、オレがの自我をなく
した状態で心を無にした状態です。自我をなくしているから、人の心を何でも受け入れ
られます。他人の喜びも悲しみも受け入れられます。人から頼りにされ、信頼され、みんな
が集まってきます。
「吸い取り紙 同じ紙でも 汚れ役」
自分を下に置くから吸い取り紙のように、他人のために奉仕ができるのです。
昔の人はいいことを教えて下さいます。
「下がるほど 人は見上げる 藤の花」
「実るほど 頭(こうべ)を下げる 稲穂かな」
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