誰でも生きている以上、いつかは死ななければいけないのだが。
親のいうことを子供は聞きたがらないもの。
親はいつまでも生きていると思い、何も
今日聞かなくても、またいつか聞けると
思っている。
自分も誰でも、いつまでも生きていられる
と思っている。
が、親を失い、夫を失い、妻を失い、子を
失いと、大切な人を失うことの悲しみを
通して、ようやく気づく。今しかない、
明日はないんだという、待ったなしの命の
姿に直面して、始めて目が醒める。
死は、「気づけよ。アンテナをたてよ。」
とお諭しくださる仏の、やむにやまれぬ
慈悲の方便のお姿なのだという。
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