ワールドカップの結果について評論家はいろいろ評します。どの選手も勝利のために
いっしょうけんめいプレイしました。日本の選手も相手のコートジボワールの選手も。
勝負ですから結果がすべてかもしれません。そのプレッシャーは大変ですね。
選手、監督はまわりの声に惑わされずに次の試合の作戦を考えています。勝利する
ための作戦、机上ではありますが、選手にその作戦を徹底させたチームが勝利を
手にするのでしょう。ワールドカップのような国と国の試合ばかりではなく、私たちは、
日常とかく人のうわさをしたがるものです。人のうわさばかりを気にして何もできない
という人もいます。
お釈迦様は、法句経の中でこう言っています。
アツラよ、こは、古より言うところ 今に始まるにあらず
ひとは黙して座するをそしり 多く語るをそしり
また、少し語るをそしる
およそこの世にそしりをうけざるはなし
私たちの普段の生活で、こちら側でほめているその同じことが、あちら側からは
けなす材料になっているのが、われわれ凡夫の世界の姿です。
そんな無責任な周囲の目に、自分の行動の基準をおかないで、自分を信じて
おのれを慎んで生きなさいということを、お釈迦様は説いています。
法句経には続いて
ひとかかえほどの岩石 風にゆらぐことなし
かくのごとく心あるものは そしりとほまれとの中に 心動くことなし