如来と菩薩のちがいについて

2012年01月28日

如来と菩薩のちがいについて
仏像には観世音菩薩と阿弥陀如来というように菩薩さまと如来さまがあります。

如来と菩薩はどうちがうのでしょうか。

お釈迦様のように、人生の真理をさとった人をサンスクリット語でブッダといいます。

漢字をあてて仏陀と呼んだりもします。仏陀と同じ意味に如来があります。

如来はサンスクリット語のタターガタの漢訳で、その意味は「真如から来たもの」です。

仏陀、仏、ほとけ、如来はみな同じ意味です。

それに対して菩薩は菩提薩たの略称で「真理を求めて修行する人」の意味です。

菩薩は法を求めて修行する人で、その修行が実って真理をさとった人が如来です。

定義からすれば如来が菩薩より上位です。登山にたとえるならば、麓から山頂をめざして一歩一歩

登っていくのが菩薩で、山の頂上をきわめた人が如来です。登山の目的はそれで達せられたと思わ

れます。

しかし、たとえだれもがそれまで登ったこともない山の頂点に立ち、万歳を叫んだとしても、無事に

下山できなければ、登頂に成功したとはいえないでしょう。

仏道の修行も同じです。さとりの峰のいただきから、ふもとの俗世間にもどって悩める人々に、自分の

体験を役立てて、悩める人たちを救ってこそはじめて仏道修行が実るのです。それが菩薩さまです。

さとりの山頂を目指して修行につとめることも、さとりのいただきから下りて人々に奉仕するのも菩薩行

です。

如来と菩薩をあわせて「ほとけさま」とお唱えします。


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