弘法大師の言葉です。「人の昇沈は定んで道に在り」
2022年11月24日
弘法大師空海の言葉です。「人の昇沈は、定んで道に在り」
人の浮き沈みは、教えの道を学ぶか否かで決まるというの
です。
道を学ぶとは、人徳を身につけることが主たる目的です。
この人徳は、多くの人から敬愛される身についた品性です。
室町期の禅僧、夢窓国師にある人が、
「私は世渡りがへたなので貧乏しています。どうしたら世渡り
が上手になれるでしょうか」と尋ねると、夢窓国師は
「世渡りがへただから貧乏するのではない。不徳だから
世間の信用を失って貧乏するのだ。世渡りの技術をどんなに
学んでも、徳を得られるものではない」と答えています。
「徳を積む」ことを心がけていきましょう。